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好奇心の発露


by shes_inn
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モンスター

シャーリーズ・セロンのあの美貌が、逆メイクで。
ただ、ほらいつもの怖いものは見ないんもんね!の性質で、避けて通っていた。

ケーブルテレビをSTBというデジタル対応に変えたのをきっかけに、映画をエアチェックする気になり、「モンスター」を録画した。

やっぱり怖い映画だったが、これが案外きちんとした社会派映画だったのだ。

しかし、とっても矛盾に満ちた人生だ。
シャーリーズ・セロンの熱演はすさまじい。意味がわからない。
だいたい、どんなメイクをしたというか?

美人がメイクして、13キロも太ってみにくくなるって、いったいなんなんだろう?
いや、非難しているわけじゃないの。驚いているだけ。
だって、本当にリアルに真情を訴えるべく演じて、それは伝わるんだから。
女優と言うのもすごい職業だ。

この7人もの男性を殺した死刑囚は、(死刑っていやだね。ほんとうに)少女のころに、父親の友人にレイプされ続けるというおぞましい経験をする。

13歳から売春婦。う〜〜ん、そこがわからない。買うほうが犯罪者でしょう?

売春と言う行為は、実は、需要があるからなりたっている商売で、それがこの世で絶えたことがない。実際。映画の中でも、警察官や普通の男性が買っているじゃないか。

性の不思議は果てしない。

そんな不思議の恩恵が犠牲か、売春という商売は、成り立っているのだ。

まずは、この映画が女性の監督が強い意志を持って作り、だからこそ、ふたりの女優の強烈な演技を生んだわけで、それだけでも、女性が見るべき映画だったなあと思う。

遅くなりましたが、私は見させていただきました。

リアルなさまざまな描写に、敬服します。しかし、こんな悲しい物語が事実として起こらない世の中を、私は望むしかないんだな。
by shes_inn | 2009-06-06 23:26 | 映画