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好奇心の発露


by shes_inn
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エリック・クラプトン

もう、僕引退するもんね、って言ってたエリックおじだが、やっぱ戻ってきました。
メンバーを代えて、ドラムはスティーヴはスティーヴでもスティーヴ・ジョーダン。シームレスでガンガンに叩いて元気でしたぜ。そして、ベースのウイリー・ウィークスっていう人が素敵! かっこいい! グルーヴがいかしてましたぜえ。一番気に入ったというか、かっこよかった。
キーボードもふたり。もう文句ないです。
そして! 今回はなんと言ってもギターでしょう。3人のギターです。もう、3人交互に見るのが忙しかったこと! 耳と体はベースを感じつつ、目と耳でギターに集中。でもって、いつの間にかバンド全体の深く厚いサウンドの渦にもう、身をゆだねって言う展開だ。
1曲1曲切ることなく、つなげながらの前半の流れのよさ。今までにない展開で、構成がびしっと決まっているのね。なんとも言えない緊張感も漂って、プレイが研ぎ澄まされている。
ブルースだからグルーヴがきちきちっていうんじゃないのよ。プレイに集中している感がある。
ことに、たぶん、曲名はっきりしないいんだけど、Little queen of spades だと思うが、これはすごかった! もう、なんとも言えない気持ちよさで、それはそれはすべてのプレイヤーが素晴らしかった。こういう感じのプレイは、正直今まで聴いた彼のコンサートでは感じなかったエキサイティングだ。
ギターのデレク・トラックスの噂は聞いてたけど、いい。3人それぞれソロも多くて、けっしてサポートってことではないのね、基本的にバンドよ。ドイル・ブラムホールIIはサウスポーで、彼のギターの個性的なのも好ましく、歌やハープもこなしていた。
レイラはデレクのスライドのソロがすごかった。で、面白かったのは、レイラの後半の部分、エリックもドイルも後ろを向いてモニターを本気で聴きながら、デレク中心の演奏で、なかなかこれは見られない光景であったのでは?
歳を取ろうが、あんのんとツアーなんてやらないんだよ。ま、金儲けはしてるけどね、結果的に。
すご〜〜く、音楽的に大満足のライヴでした。

01. Tell The Truth
02. Five Long Years
03. Got to Get Better in A Little While
04. Old Love
05. Motherless Children

Sit Down Set
06. Driftin' Blues
07. Key to The Highway
08. Outside Woman Blues
09. Nobody Knows You When You're Down and Out
10. Running On Faith

11. After Midnight
12. Little Queen of Spades
13. Anyday
14. Wonderful Tonight
15. Layla
16. Cocaine

Encore
17. Crossroads
(120 min.)

でね、終わってからハルちゃんと食事。「ベースかっこよかったねえ。チェックだよ」ってな感じで盛り上がり、実はハルちゃん、もう引退宣言のあとということもあって今回のクラプトンは、イマイチ乗り気じゃなかったの。でも、来て良かったって。昔の曲も多かったので、彼女が最初に1978年に観に行ったときに、たった30分で奴が帰ってしまったころのことを思い出したって。
デレクの演奏を見てて、もしかしたら一生終わらないのじゃないかと疑ったオールマン・ブラザーズ・バンドのライヴのときのこととかも思い出したりね。
懐かしい曲をやったのだけれど、サウンドは新鮮で、そういう相乗効果もあったでしょう。
ともあれ、とにかく楽しくて元気になったライヴでありました。音楽っていいね。
by shes_inn | 2006-11-26 01:24 | ライヴ