人気ブログランキング | 話題のタグを見る

好奇心の発露


by shes_inn
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

スカーレット・レター

スカーレット・レター_a0064290_04654.jpgハン・ソッキュのファンです。なので、この映画も観なくてはということで、試写会に行きそびれ、映画館にも行けず、ようやく12月29日にDVDで鑑賞。
なんだけど、『カル』のときのような、映像が飛び込んでくるとは想像だにしなかったなあ。
ハン・ソッキュは韓国の大スター。私が最初に観たのは、『シュリ』。この映画すばらしい映画で、私はいつ観ても同じところで涙、涙になってしまう、パブロフの犬状態映画なの。で、『八月のクリスマス』もいい映画で、彼でなければ成り立たないようなさりげなくも哀しい主人公が素晴らしくて。もう、この2作品で思い切りファンになったのですね。
で、ファンになると彼の作品をとりあえず観るわけです。普段なら絶対観ない(私は怖い映画や血がドバーっという映画が大の苦手)『カル』も我慢して観ました。怖かった。えぐかった。血の臭いが画面から臭ってくるような映画でした。あれは、映画館じゃ観られないなあ。
今回の『スカーレット・レター』は、主人公の女性役のイ・ウンジュが自殺して、こういわくつきの映画ではあって、ちょっと怖い感じもしていたのだけど、基本的には恋愛映画のくくりだとおもっていたので、ああくるとは予想外。びっくりでした。いろんな意味で怖い映画でした。
よくできた脚本で、ハン・ソッキュが選んだだけのことはあるけれど、しかも演技は完璧だもの。でも、この映画が好きかどうかは別問題。恋愛とセックスがテーマではあるけれど、サスペンス。繰り返すけどよくできた脚本だけど、要は、勝手な男が本来結ばれるべき相手と結婚せずに、見かけで従順そうで、妻にぴったりと思う女性をいわば囲い込むような形で結婚し、浮気はバリバリ継続し、同時に妊娠。浮気(男がそう思っていただけだけどさ)相手は、男にいったいどうすんのと迫る、という簡単な筋書きがいやだったのね。同時進行で別の殺人事件の真犯人に迫りつつ、それと重なるように、自身の身に降りかかる愛憎。実は・・・というのがあーらびっくり! その真相もいいとして、最後の30分はどうなんだろう? あんなのいやだなあ、絶対にやだなあ。怖いし、暗いし、臭いし。
前作の『二重スパイ』でも全裸で登場したハン・ソッキュ。けっこう体に自信あるのかしらねえ。あんな姿はちょっと観たくないけどねえ。すごい俳優なんだよ。それは確か。
ということで、刺激的なシーンがありますので、そういうの嫌いな人は、『八月のクリスマス』を観ることをおすすめします。『カル』『スカーレット・レター』は本来同列の映画とは思えないけど、結果、同じ感じで衝撃でしたわ。あーあ。お願いだから、もっと私が観て楽しめる(自己中)映画を選んでくれないのかしら。コメディーとかさ。どうよ?
by shes_inn | 2006-01-05 00:04 | 映画