好奇心の発露


by shes_inn
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読了。

3編目は、「今夜の泊まり」ちょっと倦怠期な夫婦が夫の心に根ざす女性の結婚式へとやってくる。なんだか不思議なシチュエーション。
4編目が「よいところだけ」。なんとも苦しい作品だ。
姉と弟が描かれる。同じ家に育ちながら、どこをどう掛け違えるとこうなってしまうのか。そんなことを考えさせられる一遍だ。
家族のふとしたときにできる溝。亀裂が苦しい。掛け違いが亀裂に向かうそんな、ちょっとしたほころびは、本当にどこにでもあり、恐ろしい。
5編目は「関係ないこと」。だらしない女たらしに入れ込むサングに惹かれるまじめ一方のポール。男女のことに首を突っ込むのは危険だ。それでも、ついつい首を突っ込み、言わなくてもいいことを言い、結局傷を負うのは自分。やるせないねえ。ポール、きらいじゃないけど、もてないなあ。

さて、この本のメインだ。最後は、3編の連作で構成される「ヘーマとカウシク」。
最初は、ヘーマの手紙の形を取った子ども時代を切り取ったお話「一生に一度」。次がカウシクの手紙の形を取った「年の暮れ」。ヘーマら家族との暮らしを経たあとの、後日談にして苦しくも悲しい母との日々を回想し、家族を無くすまでを描く。
最後が「陸地へ」。これは、もう、過酷な運命を描いて、最後の最後は背筋が寒くなる。ゾクゾクと震えが来るような最後だ。人と死に別れる悲しみ、自分のなかの自分との別れ、そして、新しい生命と新しい家族と、出会いから始まる、あきらめに似た心の遊離。
いやー、そっちヘ行くのか、ジュンパ・ラヒリ。
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by shes_inn | 2008-09-30 23:12 |

パコと魔法の絵本

川崎のTOHOシネマズで。チッタはちょっと混んでいてダメそうだったので。

午前中、大規模修繕委員会のコンサルの一社の訪問があり、終わったのが12時ちょっと前で、それから掃除をして、出かけました。
夕べ10時過ぎにバタンキューで寝たので、朝は7時過ぎに起き、洗濯して朝ご飯食べて、9時から題名のない音楽会で、佐渡さんの高校吹奏楽部クリニックを見て、最後の会場を埋め尽くす高校生たちの星条旗よ永遠にを見て、感動していると、9時半(当たり前)あわてて化粧して1階に降りたのでした。

まあ、そんなこんなで、掃除はしてなかったので、夕べオールで麻雀帰りの息子と自分のお昼を作って食べて、大急ぎで掃除をして出かけたのです。

a0064290_22184741.jpg映画は、ハンカチは用意して、ということだったからしっかり握って見始めましたが、もう、早いうちから笑ったり泣いたりで大忙し。隣で見ていた女の子に、笑っていたら、「面白い?」ってきかれて、「うん」と言いつつ、泣く泣く、笑う笑う。

中島監督特有の素晴らしい色彩の映像を目一杯楽しみつつ、心にどうしようもない痛みを持つそれぞれの患者さんたちとすっとぼけた、素敵なお医者さん、もうかわいいとしか言えないパコ・・・。
最初から最後まで、どっぷりつかったのです。

ネタバレはないな、って映画だし、これ以上はご覧になってね。

役所広司の演技はそりゃあ、素晴らしいんですけど、阿倍サダヲファンにはたまらんすよ。演劇が原作という部分は、最初のところの作りがその雰囲気をよく出していて、リスペクトを感じます。

いやー、ハンカチ絞れましたぜ。でね、映像がきれいなの。だから、大きな画面の映画館がお勧めですよ。
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by shes_inn | 2008-09-28 22:16 | 映画

丹沢 塔ノ岳

27日の土曜、昨日行ってきました。

この山行は、訓練登山、そうです! 来月には、尾瀬のお山に挑戦予定!
先々週の高尾山はジャブってことで、やはり、もう1回訓練で登ったほうがいいよとまゆみちゃんからの勧めもあり。うえっちゃんと。

訓練登山といえば、塔ノ岳でしょう。

1491メートルと標高はたいしたことはないのですが、標高300メートルから、登り詰めるので、けっこうきついんですよ。
出発は、ちょっと朝遅めで、9時に渋沢集合。ところが、小田急線に遅れがあり、着いたのが20分過ぎ。同じ電車にうえっちゃんも乗っていたのでお互いにホッとしました。

大倉行きのバスを待ち、出発できたのは10時ちょっと前。15分ほど乗って到着。
大倉からしばらく家並みを抜け、山道に入るとは本当に整備された登山道です。

要所要所に休憩所や小屋があって、それも安心。ひとりで登っても大丈夫な山ですね。

その途中、見晴小屋からは、月見ができるんだよって、強力さんが言ってましたけど、ススキの穂が揺れ秋です。今日からいきなり寒くなってねえ。

で、雲が頭上にあるんですけど、昨晩から今朝にかけての強風のおかげか、相模湾が素晴らしい風景を見せてくれました。

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よーく、見てくださいね。
右が伊豆半島。海の上に小さく浮かぶのが初島、大きなのが大島ですって。
左側には三浦半島や江ノ島も見えました。素晴らしい!
訓練のためと思っていて、景色なんて期待していなかったのですが、うれし。

しかも、登山中に鹿が3匹集まって草を食べてました。逃げないんですよねえ。

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頂上はガスっていて、あいにく眺望はゼロでしたが、直前の日ノ出小屋までは、相模湾きれいに見えていました。
頂上の尊仏山荘には、営業部長さんがのんびりとされてました。

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お客さん(3回目ですって)のお膝に乗り、ずっとおとなしく、うとうとされてました、ニャン!

まあ、だいたいコースタイム通りに登っておりて、頑張ったです。
いやー、足にきてます。
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by shes_inn | 2008-09-28 21:48 |

忙しいのだ

昨日(23日)は、お彼岸でおはぎを作った。
忙しかったよー。

7時過ぎに起きて、洗濯やら朝ご飯やら適当にして、小豆を水洗いして、火にかける。
3回煮こぼして、水からとろ火でぐつぐつ柔らかくなるまで煮るんだけど、実は、10時からマンションの大規模修繕のコンサルタント選びがここのところ、休みというと入っていて、なんと23日は、午前と午後の2回もあった。
10時直前まであんこを炊くけど、まだできず、おはぎの中の餅米とお米を混ぜて炊いてつぶして丸めたのは、ラップをかけておいて、ダッシュで駆けつける。

12時近くまでいろいろやって、部屋に戻って、ダッシュで砂糖を入れた小豆を煮詰める。
砂糖を入れたとき水っぽすぎるので漉して、その漉したのを置いておいたので上澄みを捨てて、残りを火にかけ冷凍の白玉を放り込んで白玉ぜんざいも同時に作る。食べる。煮詰める。できた!ってことで、ダッシュでおはぎにする。
んでもって、できたら既に12時52分くらい。1時からはまた午後の部だから、1つ食べて3つを包んで、隣の隣のOさん家へダッシュ。
娘さんに「できたてだよー」「食べていいんっすか?」「いいよー、食べて」と渡して、12時58分に駆けつけた。

いやー、忙しかった。

3時ころ終わって、もう1個食べてほにゃほにゃと大規模修繕の掲示用ニュースを作って、もう夕方。

実は、広報係を志願したのだ。「やりたい!」って。だいたいそんな面倒なことは逃げるのが日本人だ。でも、私は、逆に考えた。こんなことに立ち会えるのは、めったないし、面白そうだって。

ということで、たぶん、再来年の夏前くらいまでは、めっちゃ忙しいと思う。

それでも、おはぎは作るし、本も読むし、山も行ってやるのだ。
あ、もちろん仕事も頑張ってますからね。
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by shes_inn | 2008-09-25 00:36 | 大規模修繕
短編集2作目。

これもまた、素晴らしい。
1作目が数日の話を描いているのに対して、これは、少女が大人になるくらいの時代を描く。
無駄な記述がいっさいないくらいの文章で、その描写の繊細さが、相変わらず濃厚で、中編というべきこの作品も、読後感は長編のそれに値する。
アメリカに暮らすベンガル人の家族は、インドに未練なくアメリカに暮らすため、親の言うことを聴いて結婚した学者バカの父、その父の嫁として自分を殺していやいやアメリカに来た母、生まれも育ちもアメリカで、頑にベンガル人の誇りを尊ぶ母に反抗的な娘。そこに乱入してきたホームシックに罹るベンガル人留学生は、夫婦の弟分として家族の一員となる。
母は、初めてその青年に恋をする。しかし、貞節に堅い彼女はその心の中で思うだけだけど。その青年は、母がいなければ過ごせないくらい依存しながらも、そのホームシックが治るころには、恋人を連れてきて、そして、結婚。

そんな流れを眺めていた娘の視点から、小説は書かれている。
母の激情が明らかになるその最後、母と娘の、母が貫き築いた関係がいいものであることが、とてもうれしくなる。大人な作品だ。
うまいなあ、やっぱり。
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by shes_inn | 2008-09-22 22:25 |
今回は、結構厚い。
短編集とは言えないな。中編集でしょう。

第1作目が表題の「見知らぬ場所より」

いやー、成長ですね。彼女も既にふたりの子どものママ。

「停電の夜に」の短編集は、マイノリティーの傑作文学というカテゴリーに感じていたが、「その名にちなんで」はまだそのくくりと思ったが、もう、「見知らぬ場所より」ではすでに、主人公ふたりのひとり、娘のほうはすでにインド系アメリカ人だ。
それにしても彼女の文章は短編が長編のような大きな世界を紡ぎだして、中編というべきこの作品で、その中盤ですでにお腹がいっぱいになりそうな情報量で、ちょっとゲップがでんとするいい頃合いで、話がぐんと明るい展開となる。うまいなあ。
あっという間に一話を読み進めてしまったけれど、世界は大変な広がりを見せ、細かいディティールまで鮮やかにわき上がり、素晴らしさは相変わらずだ。
事件は起こるような起こらないような、そんななかで、2代にわたる家族の姿がくっきりと浮かび上がり、母と娘、父と娘、娘とその息子、じいじと孫、とその関係が惜しみなく私の心に染みいり、そして、家族ではあっても踏み入ることはしなくてもいいひとりの個々の人生をも浮かび上がらせる。

もう、素晴らしいなあ。マイノリティの心情がこの人の魅力と思っていたら、それは私の理解の小ささでした。

ところで、「その名にちなんで」の映画、どうなのかしらねえ。気になる。
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by shes_inn | 2008-09-20 00:04 |

リーシーの物語

読了。

もう、大泣きです。
どうしよう。涙が止まりません。

最後の5ページ目で、いきなりきました。

なんなのでしょうねえ、この人は。
2段組みの上下巻、下巻の半分ちょっと前でようやく話が動き出し、動き出したら止まらない。
と思いきや、そのあとに、仕掛けられた筋書きも最後の5ページまで、水量を溜めに溜め、ほんの少しの
たった1行が、もう、たまりません。こういう小説ってあったかなあ、って。

なんでしょうねえ、また涙が出てきました。
救われますよー。怖い怖いお話の最後が、救われる話にいきなり、なるんですからねえ。

作者のあとがきのそのあと、白ページをめくったところには

  家に帰ってこいと、きみに大声で呼びかけよう

たまりません。

感動です。


さ、明日からは、ジュンパ・ラヒリだわ!
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by shes_inn | 2008-09-19 00:31 |

買っちゃいました

もうすぐ、リーシーの物語が終わります。
たぶん、今夜。
感想は明日にでも。

で、今日はむっちゃんの取材のあと、ライターの初めてお願いしたAさんとお茶しました。
お話をたっぷりしてそのまま、帰宅。

するはずがなく(笑)、そんな時間があったら本屋です。
本当は試写会もあったですが、さすがにパスして。
買っちゃいました。3200円。値段見ないで買っちゃった。びっくり!

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まあ、付録のシンセが売りなんでしょうけど、むしろ、本のほうが私には魅力だ。
資料性が高そうだもの。保存版な感じ。さすが、学研。さすがの値段。

それと、ジュンパ・ラヒリの新刊『見知らぬ場所』。ふふふ。
これは、見つけたら買うしかないでしょう?

読書の秋だ〜〜い!
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by shes_inn | 2008-09-18 22:40 | あれこれ

パラリンピック閉会式

素敵でした。

紅葉と花びらが1曲丸々降り続けるのは、圧巻でした。

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色彩が本当に美しかった。


それにしても、パラリンピックはテレビ放送が少なかったなあ。
まったくスポンサーや政府が金を出さないからねえ。

その辺、もっとこう、お大尽でお調子者的な太っ腹な企業や国であってほしいよ。

金は持ってるんでしょう?
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by shes_inn | 2008-09-17 23:57 | 出来事

月夜

幻想的な月。

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コンパクトカメラで手持ちはこれが限界です。

きれいで大きな月でした。
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by shes_inn | 2008-09-17 22:28 | あれこれ