好奇心の発露


by shes_inn
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サイドウェイ

a0064290_23405962.jpgえーと、たしかこれ、年末に観てました。書くの忘れていたのですね。DVDを年末ギリギリに借りたんだった。
ワイン好きの英語教師、作家志望の中年男の恋物語。主演のポール・ジアマッティという人はなかなかの個性派で、『アメリカン・スプレンダー』も観たけど、はまり役だったなあ。
で、ワインは好きだけど、あまり詳しくもないし、その違いがわかるかと聞かれたら困るけど、そういうはまる気持ちはわからなくはない。
親友の結婚前祝いでワインの旅に出かけるという設定は、ちょっとあり得ない感じもするけど、片や離婚の傷が1年以上たっても癒えない傷心旅行で(センチメンタル・ジャーニーだね。この言葉を聞いて、おせいさんの小説を思い出すの、私は。面白かったな)、片や結婚前の最後(?)のナンパ旅行というのだから、男って…。ナンパ男は、あんまり売れっ子じゃないけど、昔ドラマに出てそこそこ知られた中途半端な男優のジャック。本当にしょうがない男で、出かけた先々で趣味はあるの?と聞きたくなるくらいめちゃくちゃに手当たり次第ナンパの限りを尽くす。その中でも面白いのは、すんごいパワフルなステファニーとまるで本気で結婚やめてこいつとぐらいの勢いになっちゃうところ。
ポール演じるマイルスは、これがまるでなっちゃない。女性のほうがその気を見せるのに、なんだかすっきりとしない。前の女房が忘れられないと来ている。あとでその元女房が出てくるんだけど、まじめーな化粧気もない才女って感じな女で、へえ。マヤという新しい彼女のほうがかわいいよん。
もっとエッチなの話なのかと思っていたけど、むしろさわやかなくらい。
大人の、痛みを知っている男女の恋話は、そこはかとなく温かいのだ。
ところで、ワイン用のブドウって面白いんだな、と思った。けど、私は今のところワインに凝るほど余裕ないなあ。
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by shes_inn | 2006-01-31 00:02 | 映画

コーヒー&シガレッツ

a0064290_1262097.jpgジム・ジャームッシュ監督。この人の映画を初めて見たときに、「こういう映像作品のあり方があるんだ」と新鮮な気分だった。つまり、そこにある空気を映像に移し、映画館にいながら空気がその映画の撮られた空間と同じ場所に行くような感覚。だけど、そこは明らかに映像の世界で。
スタイリッシュなんだけど、空気感が自然。
そんな監督のお得意なイメージそのものの映画。
モノクロの映像も彼お得意で、これがまたジム・ジャームッシュ監督の空気を醸し出す手法だ。いきなりロベルト・ベニーニが落ち着かない様子で出てくる。初めて会うのだろう相手と何を話していいのかわからない。コーヒーとタバコがなければどうにもならない感じ。それでもどうにもならなくて、帰るきっかけをわらをもつかむように得て、帰るベニーニ。
そんな短編が11話。なんと言っても面白いのは、イギー・ポップとトム・ウエイツの1編。どう考えても不良親父のイギーとトムの組み合わせが妙におかしい。ふたりとも禁煙していたくせに、トムが禁煙したんだから堂々と吸えるのさといって、吸い出す。何を言ってもトムの機嫌を悪くするだけで、しまいにはそそくさと帰るイギー。そのバックで流れているのがハワイアン。
そんなこんななのが続き、DJふたりにビル・マーレイのやりとりは大爆笑。
格子柄のテーブルがいろいろ出てくるのはスタイリッシュ。モノクロだからこその効果だ。
だから何? って感じもするんだけどね。その辺は、ジム・ジャームッシュだからの「あり」なのだ。
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by shes_inn | 2006-01-29 01:43 | 映画

運命の三人

a0064290_21222.gif読破しました。楽しかった。挿絵はなんだかなあ。ちょっと違う感じがする。小さいときに読んだ『少年少女世界名作全集』の「ああ無情」のコゼットの挿絵のようなインパクトはないな。あの本は、生まれて初めて読んで感動した本の気がする。心が奪われた。なぜか? お話の力だと思う。
そんなお話の力、キングは抜けている。
運命の三人は、「暗黒の塔」へ向かう三人の仲間を<黒衣の男>がタロットカードで占う(前巻の最後)、その三人が集められるところまでが描かれる。
舞台装置は完璧だ。何もない海岸。砂浜。海はこの場合、壁のようなものだ。ローランドは海を生涯初めて見るのだ。
生物は、運命の三人と伊勢エビの化け物のような、恐ろしい敵であり、たった一つの食料だけ。あとは水をくめる小川のみ。ただひたすら進むのみ。遠くで山猫の声だけはする。最後の最後に森に入って、ようやくまともな肉にありつくまでは、すごいよ、それだけだよ、食べ物。(サンドイッチとかは現代に行ってるときちょろっと出てくるけど。そうなの、タイムトリップ??あり)
そのエビの化け物は、のっけにガンスリンガーから右手の指2本と足の親指を食いちぎる。命の危険を与えられ、物語の最初から最後までその瀕死のローランドなのだ。銃弾(手作りだよ!)だって水に濡れ、使えない不発弾が多数。
そして現れる扉。そう、扉の向こうは・・・
こんなお膳立てだけでワクワクするじゃない? サバイバル小説ともいえる。
第1巻は、近未来西部劇のような、その後の世界のようなアクションから、中世の騎士の世界に通じるようなガンスリンガーの過去が語られ、妖術が出てきて、しまいには脳内宇宙をさまよいという、『暗黒の塔を目指す長いお話』のイントロダクションで、次々に景色が変わる物語だったのだが、直接<暗黒の塔>を目指すお話のスタートとなり、第2巻のこれは、「指輪」で言えば旅の仲間が結成するまでのお話。それにしても過酷な仲間探しの道のりだ。久々に読んで、笑えるくらい覚えてなかったのにはあきれたけど。それだから楽しめたんだけど。記憶力ないなあ、私・・・。
今まさに仲間はそろった。
第3巻の「荒地」は、ゲームの巻だ。近未来、荒れ地の中に残されたハイテク電車、知能を有するコンピュータとの戦いの巻だ。いきなりだけどすごい展開になってゆくのだ。なぜかなぞなぞ合戦になったりした記憶が・・・。
細かいところは覚えていないので、また読めば丸ごと楽しめるに違いない。かつて分厚い単行本を図書館で借りて読んでたときは、会社の行き帰り重かったな。
そろそろ新刊で出てるはず。ほほほ。楽しみだわ。
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by shes_inn | 2006-01-28 02:47 |

オペラ座の怪人

a0064290_2323298.jpg今頃? すみません。今頃初めて観ました。
四季のミュージカルでおなじみという感じですが、それも観ていない。
実は四季のミュージカルは大昔にはまって、当時はコンサートよりお芝居やミュージカルばかり観ていたのですが、四季のは「キャッツ」「コーラスライン」「日曜はダメよ」「ウエストサイドストーリー」「エビータ」あと子どものミュージカルも。ほかにもあった気がするけど・・。
一番最近は「ライオン・キング」。友人のおこぼれで代わりに観に行きました。
で、いいなとは思うんだけど、ぐっと来ないの。四季のは。なんだろ? 前田美波里さんは大きなオーラがあって好きだったんだけど、どうも役者さんの「顔」が見えてこない感じがする。
だから、「コーラスライン」なんて、寝ました。正直。もったない。
「エビータ」の1シーンは好きで今も印象に残ってるけど。
で、この作品も観る気にあんまりなれなくて。
映画も評判だったので、観には行きたかったんだけど、さぼりました。
映画は素敵でした。原作を読んでいるので、そのときのイメージも思い出しました。
ミュージカルには最適の素材。何しろ、パリのオペラ座には本当に地下に大きな池があるというし。その豪奢な建物や衣装などがこれ以上になくはまっていて、クリスティーヌの役者さんもキュートだし、歌もいい。ジェラルド・バトラーはちょっとかっこよすぎない?とも思うけど、まあねえ映画だしねえ。
小説読んだときはなんだか頼りない感じのラウルがそうでもなく、プロローグの作り方もなるほどという感じ。
映画館で観ましょうねえ、こういう映画は。ホントだよ。
サルだけに、反省。
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by shes_inn | 2006-01-26 23:40 | 映画

落ちる

今日は、取材はなく、講座のラフを割ったり、原稿チェックをしたり。
あっという間に2時になり、食事へ出かける。麻婆豆腐ご飯を、新しくできた店で。辛いのが売りの四川料理店のようで、中国?なまりの女店員さん、アンケートまで取りに来た。辛かったけど、まあ、あんなもんかなあ。
会社の隣のカフェでゆずホットを飲みながら本を読む。エディとオデッタは恋に落ちた。あまーいエピソードが、この小説のほぼ全編緊張感のあるシークエンスのなかで、際だつ。
星に願いをだもんなあ。それもよし。人にはいろいろな人がいて、面倒を見る運命の人と、わがまま言って面倒かける人、生まれついての性ってもんがあるのだ。
私はどう考えても、面倒見る側だよなあ、いつだってそうだもん。
(実は、面倒かけてる人もいるのよ。じゃなきゃ、やってらんないもん)
そんなこんなで、帰ってから昨日のテープ起こし。ところが久々に使ったカセット、ほとんど雑音で、聞こえない。しかもイヤホン壊れてるし。すんごいストレス。
ようやく起こして少し書き始め、1/3くらい書いたところで9時過ぎた。帰ろうとして・・・。
携帯(私のはPHSだけど)を見たら着信4件、留守電も入っている。聞いた。


知人からの伝言は、エレクトーンのある演奏者の訃報だった。まだ私よりも若くて、大学の講師もしている色の黒い彫りの深い、ライオンのような大きなウエーブの、長髪の元気だった、トシュさん。
あまりのことに、伝言をくれた知人に背中と足が震えるような思いの中、電話した。
事故だったそうだ。
落ちた。本気で落ちた。

家に帰って、暗い顔をしていたら、そしてそのことを言いかけたら、夫は即「そんなくらい顔して帰るな。言わなくてもいいこと言うな」

だめだよね。気持ちが落ちてしまったけど・・・
ご飯を食べたら、こう思った。人間は食べなければダメ。寝なければダメ。命は大事にしなければダメ。
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by shes_inn | 2006-01-24 23:12 | 出来事

昨日はおでん

昨日は、午後仕事で日吉へ。
息子の保育園時代の母仲間がたまたま取材相手。彼女の娘さんも19歳だそうで(あたりまえだね)、保育園時代の5歳児の頃しか知らないので、あっけにとられる感じ。向こうにしてもそうだろう。
インタビューでは、とても優秀な方なので、よどみなく、よい話が聞けた。
夕方スーパーで何にしようか考えてたら、おでんの種の安いのがあって、即決おでんに。寒いからこういうのが食べたいよね。
昆布とけずり節でだしを取り、少し粉の鰹だしの素を入れ、塩とみりんとお酒、お醤油で調味。ゆで卵、だしを取った昆布を細くさいて結ぶ。大根とにんじんは下ゆでして、ホタテも買ってきたので入れる。
こんにゃくと糸こんにゃく、あとはちくわ、さつま揚げなど、セットのものを(安かった)さっと湯通しして。はんぺんも好きなので買い足す。
たくさん作ったので、今日も食べられた。味がしみておいしい。

今日の仕事は新宿で朝から。表紙の撮影&インタビュー。デビューの頃から知っている男性プレイヤーで、ノリノリで撮影できた。ほっとする。
そんなこんなで、会社には3時半に帰る。
あとはせっせとできることをやって、精算とかいろいろしたら、もう8時近く。お家に帰ろう。
ということで、残りのおでんと残りのご飯でチャーハンを作る。チャーハンの具は、豚肉を細かく切ったのとネギ、卵。おいしくできて、たくわんも少し切って、ほかほか。

そんな平凡な生活とは真逆に、ライブドアの堀江氏ほかの逮捕。さて。
拘置所って3畳で暖房がないんだって。さぶいよねえ。
この事件については、どうもすっきりしない。ルールはルールなのだろうからそこは動きがあると思うけど、裏には何かがあるのか。日本の政府にはこんなことを考える悪賢さがあると思えなく、官僚筋なのだろうか。
だとしたら、何があるのだこの時期に?

『ダークタワー2』は、いよいよ二重人格の女。そのお嬢様に一目惚れするエディ。なんだか、今回読んで行くにつれ、以前より深いものを感じ取れる気がする。歳はとるものだ。
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by shes_inn | 2006-01-23 23:11 | あれこれ
「さだおばさん」だ。家にある絵本。
原田泰治さんの絵は、「日本のふるさと」をテーマに全国47都道府県をくまなく取材し、そこにつつましく 生活する人々の暮らしを限りない愛情を込めて描きあげた作品が素敵だ。
昭和53年9月の奥付の絵本が「さだおばさん」だ。懐かしいなあ。息子によく読んでやった。
友人が上京して、この展覧会を見に行きたかったのは、彼女が高校の家庭科の先生で、いろいろなコンクールに生徒が参加するために(彼女自身が好きなんだよね)奮闘していて、「原田泰治」さんのキルティング募集のコンクールに、生徒を参加させようと、その作品選びのためだ。
彼女はすごいんだよ、実に。生徒を乗せるのがうまい。去年も辰巳琢郎が審査員になっているお菓子のコンクールで生徒の作品(けっこう彼女の助けが役立っているんだけど)が全国の中から優秀な賞を得た。
今回のキルティングは、学校にいる家に帰れない子たちに、どうせ家に帰れなくって、学校の玄関近くでだべっているなら、暖かい部屋でキルティングする口実ができるじゃないかというわけ。彼女の学校は、こないだの第1次の入試志望校調査で0.4もいかないという山の高校で、いわば人気のない成績も期待できない子たちが多いらしい。いろいろ問題も多いらしいけど、いつも前向きで生徒に対している。厳しいところは厳しくて、面白い。
家庭科は介護のことなども含み、大忙しで、学年主任もやっているけど、しょっちゅう出張も多く、張り切っている。むろん勉強家だ。
今日いみじくも言っていた。この頃教員になってよかったって思うって。
何かとっかかりがあれば、生徒はがんばるんだって。教頭とか管理職にはなる気はないらしい。
で、今回の東京出張のメイン行事は、来年彼女の高校が取り組むことに決まった「食育」の課外活動レポートの全国大会みたいなのの発表会を見に。要するに来年の下見だ。
ついでに私も日本橋三越の展覧会を彼女と一緒に見てから、大井町に行き、食事してその大会を見た。ビデオ係として活躍して差し上げました(笑)。
今日の発表は全国から「米」「小麦」「しょうゆ」「マーガリン」「植物油」「牛乳」「ヨーグルト」をテーマに研究発表だ。大きなスクリーンにパソコンで画像を出しながらの発表。今はこれがあたりまえなんだろうな。その辺の画面作りの出来不出来もけっこう印象が違う。
なかなか高校生がんばっていた。来年は彼女の生徒がこれに出るんだな。いやいや、大変だ。彼女の高校のテーマは「小麦粉」。来年は応援に見に来よう。
それで、おみやげをもらったの。その会場で。サラダオイルと牛乳とスパゲッティ。そして、いろんなパンフレットたくさん。少し得した気分だ。

帰って、食べました。白菜のお鍋、ピェンロー。白菜をたくさん食べておいしかったです!
マーカナさんありがとう!
マーカナさんというのは、ろうそく作りをしている素敵なお姉さん。彼女のブログ「今日の一番星」で紹介していたので、前々から挑戦の機会をねらっていたのだ。
息子にも大好評。いつものように、夫はちっとだけ食べて、「おいしいんじゃないの」とか言いながら、自分だけ鳥のソテーをおねだり。この人の好き嫌いとわがままは果てしないので、気にしない。
たらふく食べて満足、満足。

最後になったけど、今日は一日雪が降り続けた。明日の朝は凍るね。
U2は、友人の「お願いします」のメールが来たので、ぴあのプレオーダー挑戦してみることした。
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by shes_inn | 2006-01-22 00:32 | 出来事

明日はセンター試験

どうしてなのか、センター試験にはよく雪が降る。明日は、あんまり影響がないといいな。友人の娘さんが受験だ。がんばれよー! キナコちゃん。
そうして、インフルエンザ大流行だ。
家の会社のもう一人の母、息子が急熱だそうで、保育園から電話あり。39度あるって。
彼女のお母さんが迎えに行ってくれるので、電話で即連絡していた。
みんなに「うつされてくるなよー」とくどいくらいに言われて。でも、隣で寝てるんだから結構難しいんだよね、実際問題は。どうかなあ。インフルエンザかどうかお医者さんは様子を見るように言われたそうで、そじゃないといいね。保育園はものすごい大流行で、クラスを大きいこのクラスとまとめてるんだって。
我が家でも、確か、5年くらい前に家族そろってバタバタインフルエンザに。しかも、息子はスキー教室の朝に発病、気の毒だったよ。楽しみにしてたのにね。

明日は、幼なじみが上京するので、会う。マイペースな子なので、もう予定を決めているらしい。クロアチア展?とか言ってたなあ。調べてから寝ようっと。
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by shes_inn | 2006-01-21 01:36 | あれこれ

悩むなあ

悩んでいるのだ。U2のコンサート。
次来たら絶対行きたいと思っているんだけど、ウイークデイで、新横のサッカー場だ。
まあ、オールスタンディングで踊りまくるというのが正しいU2の見方だと思うのだが。どうしよう。友人と話し合うんだな。明日メールしてみよう。
それにチケット争奪戦も大変そうだしなあ。
その前の3月のストーンズは、その友人が(彼女は当然のように2公演行く)取ってくれるっていうのでお任せなんだけど。
正直U2行きたいなあ。
1回だけ行ってるんだけど、あのときはブルースギターの大御所B.B.キングも共演、思い出に残るコンサートだったな。
なんか、行きたいのよ。マジで。さあ、どうする? チケットどうする? 行けるのか? 4月4日って、うーん、けっこう校了直前だしねえ。ふー。
悩む・・・。
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by shes_inn | 2006-01-19 23:31 | あれこれ

風評

虚構の経済において、その動きが“風評”で右往左往するとしたら、これはのっぴきならない事態だろう。どっちがどうかはわからないが、東証が取引停止とは・・・。
1社の粉飾決済疑惑で、世界の経済大国と歌われた国の株式取引ができなくなるというのは、情けないことでもある。日本の経済の世界は大丈夫なのか?

ところで、昨日はあの阪神大震災から11年の日だった。
あの日のことは、忘れられない。
もちろん、私は東京にいて、地震を体験したわけではないのだが、あの日のことは人生を変えたと思っている。
その日、息子を小学校に送り出し、8時過ぎにテレビをつけた。その頃の生活パターンは、7時に起床、まずはトイレ、そのあと、ガスにやかんをかけ(麦茶をわかす。麦の麦茶をわかすのは、息子が生まれてたぶん7か月くらいからほぼ毎日の日課だ。パックに入った水出しはダメ)、洗濯機を回し始める。新聞を一通り読んでいる間に息子も起きてきて、ご飯を食べて8時に出かける。
ちなみに当時の息子の日課は、起きてトイレ、玄関掃除をして(ゴミの日ならゴミを出しに行く)、ご飯を食べ、トイレで大、歯を磨いて顔を洗い、着替えて「行ってきます!」。ちなみに、寝る前には次の日の学校の準備はしてある。してはあるが、寝る前に準備をするときに、次の日に必要な時別なもの、家庭科のエプロンとかいろいろ・・・を思い出して大騒ぎすることも多々あった。宿題は忘れてもバックれていた模様・・・。
そんな普通の日だった。
私は、自分の目を疑った。その頃はNHKを見ていたので、というか、この日はたぶんどこのチャンネルもこの模様を映すしかなかっただろう。何が起きているのかわからなかった。
「神戸中心に地震」その頃はまだ確かな死者の数は一桁くらいだった気がする。でも、そんなわけないのはすぐにわかった。見ているうちにますます目を覆う光景が目に入ってくる。
会社には行かなくてはいけなくて、洗濯物も干さなければいけなかったけれど、止まってしまった。怖かった。ひたすら怖かった。テレビの中で、家々が燃えていた。でも、どこにも消防車は映っていない。テレビにその光景を映すヘリコプターが飛んでいても、消火をするヘリコプターはいない。いったいどうなっているんだ!
その時間まで気がつかずにいた私もとろいのだが、テレビは息子が出かけるまで見ない主義というか生活だったんだから仕方がない。

というわけで、本気のおんぼろアパート、6畳、4.5畳、台所、風呂、トイレという左右に部屋に囲まれた1階の真ん中の部屋で、玄関出ると目の前が崖のようになっていて、見上げると家が建っている、つまり、坂の下側にある建物で、地震がきたらおだぶつやむなしの物件に、タンスの下に親子3人が川の字で寝ている、そんな状況が一挙に怖くなった。
それから1年と3か月後、私たち家族は今のマンションに越した。
ただただ、大震災が怖くってね。
それまでは、ボロでも交通の便がよくて、日当たりもよく、安いし気に入っていたのだ。狭いけど庭もちょっとあって、チューリップを咲かせたり、草むしりしたりして、それもよかった。隣近所の人とも仲良かったし、たくさんの友達もそのボロアパートにはよく来てくれていた。「我が青春のみどり荘」だったのだ。家はぼろかったが、借金はなかった。
おかげで、ローンを背負い、今がある。

地震は、心配は今も心配だが、おかげでまだ東京は無事である。
でも、明日はどうだかわからない。
そのときはそのときだけど、やっぱそのときがあったら、みどり荘がどうなるか、気にはなるな。
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by shes_inn | 2006-01-18 23:30 | 出来事