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好奇心の発露


by shes_inn
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宮川純 at 目黒ブルースアレイジャパン

 21歳かあ。顔、小さいしあごのラインがすっきりと、イケメン(まだ、ちょっと少年系の)です。
 久々の若い有望ジャズピアニスト、しかもオルガンもローズも器用に弾いちゃうし。
 MCだって、なかなかなものです。
 自分の音楽を持っていきたいという意欲が感じられます。

 とまあ、褒めちゃいましたけど(笑)。

 実はアルバムを聴いていなくて、その音楽をまったく初めて聴くわけで(以前、コンクールで演奏は聴いていますけど)、期待しつつ、まずはコーヒーで。具体的な仕事抜きで、聴かせていただいたので飲んでも良かったのですが・・・
 というのも、もしかしたらシルバーウイークに、お山に行けるかもしれないので、トレーニング週間に月曜から突入し、お酒は飲まない予定でしたから。。
 始まるちょっと前に、あれと振り返ったら、国府さんが。「あー」ってな感じで久しぶりの再会でお話しさせてもらいました。相変わらず気さくなお姉さん。「こんなの作っちゃたの」って、50アニバーサリーうちわをくれました(爆)。
 その弘子さん、宮川君とは親しくしていらっしゃるらしく、12月にはSTB139のライヴに宮川君を呼ぶんです、ゲストで。とてもそういうところは、いいですねえ。

 1曲目、若干ぎこちない空気です。いくら上手なプレイヤーのライヴも、1、2曲目はそんなもんだと思います。なにしろ、ドラマーの大坂さん、初めてライヴを聴かせてもらいましたが、なんというか、ふつうのドラマーじゃない。セットは至ってシンプルで私好みですが、手数は多いほうだと思います。でも、なんかスネアがね、音がちょっと鼓笛隊のような軽いたたき方をしていたりするんですよ。でも、それはスネアの鳴らせ方のバリエーションとして認識したほうがいいんですよね。だって、別の曲では、気持ちよく芯があるスネアをたたいていましたから。シンバルのタッチの気持ち良さは絶品です。ベースの井上さんは、最初の数曲こそちょっと堅いふうに(私がそうだからですね)聞こえましたが、実に繊細なのに、おおらかなベースで、好感触。全体的に大坂さんも宮川君も(国府さん曰く)シリアスな中、なんかいいベースです。大坂さんとのベストマッチなんでしょうね。
 サックスの鈴木さんもイケメンで、バラードの吹き方が、ああなつかしき(大好きだった)ソニー・クリスばりの掠れ具合で、こういうサックスも久々でうれしかったです。
 セットの間の休憩で相席した美人の方に話しかけたら、その鈴木さんのファンだそうで、「ルパン」の大野雄二さんのライヴで売れっ子のサックスさんだそうです。私が無知です。このごろ、本格的なジャズは聴いていないもんなあ。でも、いいですね。なんでもほかのライヴのときにチラシを見て、鈴木さん目当てではあるけど、愛知県出身なので宮川君にもシンパシーを感じられたそうです。そうやって、興味があったらさくっとライヴに足を運ぶという、その感じが好き。お友達になりたいなあ、と、お話をしていて思いました。
 大人になってからお友達を作るのは楽しいですもんね。

 さて、話が本題からずんずん離れましたが、宮川君。ピアノとローズとハモンドを行き来して、それぞれの楽器をクオリティ高く演奏してました。3曲目ぐらいからはすっかり、気分が良くなって、最初のセットが終わってワインを注文。やっぱ飲まずにいられません。演奏が楽しいと、ワインもおいしいこと! 弘子さんや前にいる美人も気分をあげてくれましたしね。

 正直言って、割と内省的なジャズなので、メロディーのわかりやすさがもう少しほしい、つまり歌ってほしいところですが、そこはコンテンポラリーの独特な緊張感が魅力でもあります。
 若いからなおさらのこと、むずかしさを求めるのは決して嫌な感じではないんですね。
 
 ベーシストが作曲したという曲などよかったです。(はい、ベースフェチですから)オルガンを弾くときは、ベーシストは当然のことながらお休み。宮川君の手ベースを中心にした演奏は、なかなかなもので、たぶん、手ベースを本格的にやるようになったのはここ3年くらいのはずなのに、なんて子でしょう! エレクトーン出身の人の強みは、足でいつでもベースが弾けるところ。この辺のバランスの取り方は、窪田君がすごいんだけど、この若さでねえ。

 応援したくなりますよ、ホント。応援しますさ。

 さて、アンコール、宮川君、いきなり(まったく相談なしだった)国府さんを呼び込み、国府さんのピアノと宮川君のオルガンでセッション。「スターアイズ」って曲をやりました。
 この曲、名古屋で宮川君が出ていて、大坂さんに見いだされたジャズライヴハウスの名前と一緒。きっとそんな思いで選んだんでしょうが、弘子さん、そんなの聞いてないよ〜状態で、探りながらでしたが、さすがに楽しいセッションになりました。しかし、即興大好きだな、このひと。度胸もあるし。たいしたもんだ。バニラムードのkeikoちゃんとセッションやらせたい!

 目の前の美人も大喜び。しっかり弘子さんのライヴも楽しいよって、ついうっかり宣伝してしまった私です。

 若いっていいな。息子より若いんだよ〜

                    ↓イケメン!

宮川純 at 目黒ブルースアレイジャパン_a0064290_22465140.jpg

by shes_inn | 2009-09-10 22:56 | ライヴ