好奇心の発露


by shes_inn
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恐怖小説の効用

こんなことを言うと不謹慎に思われるかもしれないけれど、このたびの残忍極まる事件を思うに、「セル」を読んでいてよかったと思う。
あの小説で「世界で生まれながらに残忍で暴力的なのは、まさに人間しかいないのだ」ということを知ったからだ。脳の機能をなくされたときに、人間はどうなるか? そんなおぞましい小説がこういうときに、私をクールダウンしてくれる。
だから、教育は大事なのだと思う。
教育というのは、人間はいかに暴力的でおろかな動物かをしっかりと知り、それを知性と愛情でもって囲い込み、打ち勝ち、人と出会い人とともに多くの幸せをつかめるかということだ。
人と争って、無価値な勉強をすることではない。
どうして、あんなことができるの? なぜ、おぞましい事件を起こせるの? 
ではなく、そんな残忍でどうしようもない怪物をその皮膚の下に持つおろかな人間である自らに打ち勝ち、愛情にあふれて笑顔に満ちた幸せな人生が送れる術を分かち合っていこう。そうしなければ、負の循環がそこにはあるだけだ。人を傷つける人生より、笑って暮らす人生のほうが幸せでしょう? 単純に。
勧善懲悪っていう子どものためのお話は、よくしたものなのだ。悪者はいるのだ。そして、その素養は誰もが持っているのだ。それに気がつかず、ずっといい人でいるのが一番幸せだけれど、そうとばかりはうまくはいかない。人をうらやんだり、憎らしく思ったり、してしまうのが人間だ。とはいえ、取り返しのつかない恐ろしい2つのことだけは、してはならない、取り返しはつかないと小さい頃から教えるべきだろう。おどかしてもなんでも。
そのしてはならない2つのこと、“殺人”と“自殺”をしてしまった人を我々はどう扱うべきなんだろう。許すことはもちろんできない。冗談じゃない。
理不尽な思いをした人にはどう声をかければいいのだろう。
不条理に傷つけられた人を、その周りの人を思うと心が張り裂ける。

ただ、この事件を負の連鎖に任せてはいけないのだと思う。

裁判官になる可能性が出てきた今、本当に悩む自分だ。
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by shes_inn | 2008-06-10 22:26 | 出来事