ラスト、コーション
2008年 02月 17日
トニー・レオンが大好きなので。
見に行きました。TOHOシネマズ川崎、プレミアだったので(通常料金)椅子がゆったりと見られました。
あんまり前情報を得ずに行きましたけど、そのシーンがすごいというのは聞いていました。
映画のタイトルが「色情、警告」ですからねえ。
だから、スパイメロドラマと見る向きが多いのはよくわかります。
それ以上ではないという意見もあるのでしょう。
私の感想ですが、素晴らしい映像美。それと、当時の社会やそういう階級の女性の立ち位置とか、なぜあんなに麻雀するのかとか・・。
学生たちが憤怒を覚え、純粋さのまま突っ走ってゆく過程。社会の中で鈍感な大人ではなく敏感にして純粋で、しかし幼く考えが浅い若者たちの悲哀。
そんななかで一番肝が据わり、それがゆえに演技がスパイという行いに結びつく。
女を演じる彼女が、しかし、標的とすべてをかなぐり捨てて情事に溺れるとき、果たしてそこには演技は存在しなくなってしまう。
あのね、そりゃあ、あんま大きな声では言ったことはありませんが、私も人間にとっての「性」というのは、大きな大きな不思議なんですね。謎というか。
そこが、極限の間柄にあって、強烈に、ここがあいまいだと二人の関係性あいまいになってしまうからの、徹底的な「lust,caution」。
しかし、トニー・レオンはやっぱすごい。孤独な男娼婦たる仕事を鬼のような意思で行い、黒く深い穴の中の日常を生きている。
もちろん、主演のタン・ウェイは、幼さのある素顔と妖艶な夫人とスパイを演じるときと、そのときとすべてが直球演技で、よくやっている。
最後、その結末は。
アン・リー監督は、日本統治下の中国という背景を使い、やはり人間の根源たる「不思議」を描いているのではないかと、そう思う。それは、愛を描くこととも言えるのかな。
「ブロークバック・マウンテン」食わず嫌いで見ていないが、見たくなっている。
見に行きました。TOHOシネマズ川崎、プレミアだったので(通常料金)椅子がゆったりと見られました。
あんまり前情報を得ずに行きましたけど、そのシーンがすごいというのは聞いていました。
映画のタイトルが「色情、警告」ですからねえ。
だから、スパイメロドラマと見る向きが多いのはよくわかります。
それ以上ではないという意見もあるのでしょう。
私の感想ですが、素晴らしい映像美。それと、当時の社会やそういう階級の女性の立ち位置とか、なぜあんなに麻雀するのかとか・・。
学生たちが憤怒を覚え、純粋さのまま突っ走ってゆく過程。社会の中で鈍感な大人ではなく敏感にして純粋で、しかし幼く考えが浅い若者たちの悲哀。
そんななかで一番肝が据わり、それがゆえに演技がスパイという行いに結びつく。
女を演じる彼女が、しかし、標的とすべてをかなぐり捨てて情事に溺れるとき、果たしてそこには演技は存在しなくなってしまう。
あのね、そりゃあ、あんま大きな声では言ったことはありませんが、私も人間にとっての「性」というのは、大きな大きな不思議なんですね。謎というか。
そこが、極限の間柄にあって、強烈に、ここがあいまいだと二人の関係性あいまいになってしまうからの、徹底的な「lust,caution」。
しかし、トニー・レオンはやっぱすごい。孤独な男娼婦たる仕事を鬼のような意思で行い、黒く深い穴の中の日常を生きている。
もちろん、主演のタン・ウェイは、幼さのある素顔と妖艶な夫人とスパイを演じるときと、そのときとすべてが直球演技で、よくやっている。
最後、その結末は。
アン・リー監督は、日本統治下の中国という背景を使い、やはり人間の根源たる「不思議」を描いているのではないかと、そう思う。それは、愛を描くこととも言えるのかな。
「ブロークバック・マウンテン」食わず嫌いで見ていないが、見たくなっている。
by shes_inn
| 2008-02-17 21:52
| 映画