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好奇心の発露


by shes_inn
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ブラック・ダリア

で、そのあと、この秋(アメリカでは9月15日公開)公開の話題作『ブラック・ダリア』の完成披露試写に。ご存じの通り、私はエルロイが大好きで、この原作も衝撃とともに心をえぐった小説。とはいえ、いつものことながらすっかり忘れていたので、しっかりサスペンスも楽しめた。が、えぐい。えぐいんだよねえ。本を読んでいて自分の頭の中で描いていたおぞましい情景が映画とともに思い出されるスリル。特に最後のほう、うわー、頭のなかで「カチ、カチ」と記憶と真相とがかみ合って行く。音が聞こえるような感じだった。
怖いよー。見始めはいいの、覚悟してたから、あー、あれだとかわかりつつ、俯瞰で撮影された映像が心憎く、ふたつの事件が絡み合ってゆく、サスペンス。後半まで、ずっと行き詰まる緊張の連続。エロいところもしっかりエロクて、いいよ。デ・パルマはあたりだろう。
でも、でもさすがに最後のほうはショッキング。もう、観てられないシーンも多い。
ということで、「LAコンフィデンシャル」より、ぐっとえぐい後半が好きか嫌いかでこの作品は賛否分かれるな。私は、[LA」のほうが好き。最後は救いが強いから。
しかし、エルロイの作品がこうして映像になると、もうしばらくは頭から、心から離れないようなインパクトだ。
ブライアン・デ・パルマ監督作品。ジョシュ・ハートネット出ずっぱりの主演。声が素敵!だということを発見。低くてしゃがれたいい声と初めて気づいた。
スカーレット・ヨハンソン、ヒラリー・スワンク。がちんこ。ヒラリー・スワンクって、やっぱ普通な役じゃ出ないよねえ。
ということで、試写の前説が面白かった。
「この作品、まだ映倫の審査を通っておりません。公開の際に場合によってはカットがあるかもしれませんので、ご承知おきください」
むしろ、得した? いやいや、もしもカットになるとしても、そのシーン、私目をつぶっていて観てませんから・・・・。
by shes_inn | 2006-07-28 00:22 | 映画